コトバの羅列

ここは蛇目が個人的に好きな「言葉」や「話」を

脈絡も無く書き並べてゆくページです。

基本的に上の方が新しいものです。

 

大きすぎる隔絶

 

駱駝の隊商がとぼとぼ歩いている上を、

ジェット機が唸りをあげて飛び去る。

泥作りの家に住み、牛糞を燃料にしている村のすぐ側には

巨大なダムが建設されつつある。

こんなにも大きな隔絶を、

一体どうして埋めたらよいのであろうか・・・。

「中公文庫 世界の歴史 西域とイスラム」

近代化と伝統のひずみに立たされた中央アジアの人々について
新聞記者として滞在したという著者が最後にのべた言葉。
40年以上も前に書かれた本のむすびだが、
今なお状況がそれほど改善されているとはいえないようだ・・・。

 

征服者

 

国を滅ぼすこと四十、朽木を抜くが如く

挙げたる首級は山となり、殺傷したもの幾百万とも知れず

 

汝には西の方、モンゴル鉄騎が馬蹄の蹂躙しうる果てまで、全ての土地を与えよう・・・。

どちらもチンギス・ハーンゆかりに言葉。
上は後世の歴史家がチンギスの征服行を端的に言った言葉。
下はチンギスが長子ジュチに対して遺言した言葉。
彼は世界最大最強の英雄であったとともに
史上稀な恐るべき虐殺者でもあったらしい。

 

ある才能

 

某人とアナトール・フランスの会話

「世の中には腹の立つことが多いねえ。」

「そうかね?」

「だってそうじゃないか。

世間には、才能も無いのに駄文を書いて

それを売って食べてる三文文士が山ほどいるんだぞ!!」

「あのねえ、君、そりゃ間違ってるよ。

才能も無いのに書いた駄文が、ちゃんと売れて食っていける、

それだけで十分才能じゃないか。」

アナトール・フランスはフランスの文人。
ある意味尤もでもあるが、凄い屁理屈でもある。
でもかなり好きな逸話。

 

 

漢詩名編

 

君聞カズヤ 胡笳ノ声最モ悲シキヲ

紫髯緑眼ノ胡人吹ク

コレヲ吹キテ 一曲猶オ未ダ了ラザルニ

愁殺ス 楼蘭征戍ノ児

涼秋八月 蕭関ノ道

北風吹断ス 天山ノ草

崑崙山南 月斜メナラント欲ス

胡人 月ニ向カヒテ胡笳ヲ吹ク

胡笳ノ怨ミモテ 将ニ君ヲ送ラントス

秦山遥カニ望ム 隴山ノ雲

辺城夜夜 愁夢多シ

月ニ向カヒテ胡笳

誰カ聞クヲ喜バン

岑参

題を「胡笳ノ歌ー顔真卿ノ使ヒシテ河隴ニ赴クヲ送ル」という唐代の名編。
何だか知らないが初めて読んだ時非常に感動してしまった。
辺境要塞を守る人々の哀しみと郷愁が美しい表現で胸に迫る。

 

勝ち負け

 

 

「貴様が長江を南に渡ったとき、従うものは何人だったのか?」

「1千。」

「貴様が我が宮城を囲んだとき、従うものは何人だったのか?」

「十万。」

「では今は?」

「天土の元、全て我がものにあらざる無し!!」

中国六朝時代、梁の武帝が候景に降伏したときの会話。
まあそれだけといえばそれだけだが
なんとなくカッコいい。

 

古い歌

 

もしもピアノが弾けたなら 思いのすべてを歌にして

きみに伝えることだろう

 雨が降る日は 雨のよに

風吹く夜には 風のように

晴れた朝には 晴れやかに

 だけど僕にはピアノがない  きみに聴かせる腕もない

心はいつでも 半開き

伝える言葉が残される

ああ 残される

 

もしもピアノが弾けたなら  小さな灯りを一つ つけ

きみに聴かせることだろう

人を愛した 喜びや

 心が通わぬ 悲しみや

 抑えきれない 情熱や

 だけど僕にはピアノがない  きみと夢見ることもない

 心はいつでも 空回り

聴かせる夢さえ遠ざかる

ああ 遠ざかる

「もしもピアノが弾けたなら」

なんか最近やたらと気に入ってしまった歌。
優しいメロディと相俟って
切なさの表現が実に美しいと思う。

 

読書の価値

 

ひとり灯のもとに文をひろげて

見ぬ代の人を友とするぞ

こよなう慰むるわざなる

吉田兼好

 

無批判的な多読が

人間の頭を空虚にするのは周知の事実である。

寺田寅彦

徒然草のこの明言こそ、読書の楽しさを見事に表現していると思う。
寺田寅彦の弁は、最近小説を読まなくなった僕の言訳に重なってたり・・・

 

形式的恋愛論

 

恋は目で見ず心で見る。

だからキューピッドは盲目で、全くもって無分別だ。

目が無いのに羽があるのは、せっかちで無鉄砲なしるし、

そしていつも間違いばかり犯すから

恋の神は子供の姿をしている。

シェイクスピア

 

少なくとも恋が生まれるまでには

看板としての美貌が必要になる。

スタンダール

シェイクスピアは当たり前のことを書いているのだが、
言い回しがいいと思う。
スタンダールはこんな事を書いているだけあって
本人は相当な醜男だったらしい。ちょっと共感・・・

 

 

戦場の恐怖

 

なにかがおかしい・・・

我々の常識が・・・ここでは通用しない・・・

わたしはどんな人間も恐ろしくないが・・・悪魔は別だ・・・。

メフメト二世

 

今や戦場は、立てる屍の原と化した

死を覚悟せる者は生き、無事逃れようとする者は死ぬ

「鷲は舞い降りた」

トルコ征服王メフメトが、敵のあまりに残虐な捕虜処刑を見て漏らした言葉と
名作小説で漢の武帝の詩篇として紹介される言葉。
ちなみにメフメトが戦った相手はドラキュラのモデル、ワラキア公ヴラド=ツェペシ。
漢の武帝は死ぬまで一度も戦場の指揮を取った事はなかった。

 

ゲリラ魂

 

戦いの中、いつの日か、

まだ解放されていない我々の土地の上で

我々は自らの血に塗れて、最後の息をひきとるかもしれない。

しかしたとえどんな場所で死が襲おうとも

我々の戦いの叫びが誰かの耳の届き

誰かの手が倒れた我々の武器をとり、誰かが前進して

機関銃の連射音の中で葬送の歌を口ずさみ

新たな戦いと勝利の雄たけびを上げるならば

それでよいのだ。

チェ・ゲバラ

20世紀最大のゲリラ野郎が遺した言葉。
こういう思考論理でで戦っている相手を、
ただ武力弾圧で壊滅させる事は不可能な気がするが・・・

 

 

戦争

 

人間はついに

自らを自らの力で滅ぼす方法を手に入れてしまった。

これこそ、人類の労苦と栄光の到達点だったのである。

チャーチル

 

兵は凶器なり、争いは逆徳なり、将は死官なり。

尉繚子

人間もまた獣の一種族であるとすれば、
その希求する所はただ一つ、繁栄と他種族の圧倒である。
結果として闘争と殺戮を追い求めたとしても、不思議はない。

 

 

 

真らしき嘘はつくとも

嘘らしき真を語るべからず

徳川家康

 

仏の嘘をば方便といひ、

武士の嘘をば武略といふ

これを見れば土民百姓は可愛いことなり。

明智光秀

ほぼ同時代を生きた二人が「嘘」について残したコトバ。
現実的で少々汚い家康の教訓と
社会の矛盾を鋭く突いた光秀の言及
対照的な人間性を反映して面白い。

 

 

学生運動

 

止めてくれるな、おっかさん

背中のいちょうが泣いている

男東大どこへ行く

橋本治

1968年の東大学祭ポスターのキャッチコピー。
全共闘華やかなりし時代の雰囲気が伝わってくる。
ノンポリ当たり前の今から見ると、
なんとも汗臭く、力強く、任侠ちっくな気がする。

 

 

ある生きざま

 

そうだ、彼は北極熊なのだ!

かつて彼とともにロンドン動物園を訪れた時、獣舎の番人が言っていた。

どんな猛獣でも、獅子や虎でさえ

長く暮らしていると、やがては檻に慣れてしまう。

しかしロシアから来たこの巨獣だけは、

決して慣れるということを知らず、

昼も夜も解放を求めて鉄格子に体をぶつけ

白い毛皮を赤い血で染め続ける!

クルプスカヤ

クルプスカヤはレーニンの妻の名。 
無論、彼とは革命家レーニンその人である。
僕は共産主義者でもなんでもないが、
彼の革命に対する情熱には感動させられる。

 

人間とは

 

人間は造物主の最高傑作だ。

しかし誰がそういうのか?・・・人間だ。

カヴァルニ

 

人間は天使でもなければ獣でもない。

人間の不幸な点は、

常に天使のようでありたいと欲しながら

結局は獣のようであることだ。

パスカル

本当の意味で人間を客観的に論じられる存在はこの世にいない。
人間を論じる者は人間しかいないから。
結局の所人間は自己分析を繰り返し
果てしなく矛盾を掘り出し続ける。

 

 

小噺現代編

 

「校長!校長!」

「なんです教頭先生、血相変えて。」

「さ、三年の川村という生徒が、

校舎の窓ガラスを30枚ほど叩き割りました!!」

「なにっ!?その川村ってのは一体どういう生徒だ!?」

「担任に聞いたところでは大変親孝行な生徒のようです。」

「学校のガラス割ってどこが親孝行なんだ!」

「は、親がガラス屋をしてるんです。」

 

酒に悪酔いした男が寿司屋に入った。

「らっしゃい!お客さん何にしやしょう?」

「何にしましょうって、何があるんだい?」

「ここのカウンターにあるモノなら何でも握りやすぜ。」

「へえそうかい、カウンターにある物、何でも握るんだな?」

「へえ、何でも握らしていただきやすが。」

「よし、じゃあこのカウンターにはってあるガラス、

コイツを握ってもらおうか。何でも握るって言ったんだ

ガラスだから握れないって事はないよな?

どうだ、早くしてくれよ。」

寿司屋の親方、ちょっと眉をしかめた後、

「握ってもいいけどさ、お客さん、必ず食べるんだろうね?」

二つとも桂三枝がやっていたネタ。
現代創作落語と言うのは難しい。
でも古典ばっかりやってるわけにいかないのも事実だろう。

 

 

テレビにて

 

イゾラドは皆それぞれの文化、言語、神話を持っている。

いくら小さくても、それは独立した国なのだ。

その国が一つずつ失われてゆくにつれ

世界はますます平準化し、貧しくなってゆく・・・。

シドニー・ポスエロ

NHKの番組「イゾラドー隔絶された人々ー」に登場した言葉。
イゾラドとは文明と未接触のアマゾン原住民のこと。
ポスエロ氏は一生をイゾラド保護のために捧げて来た人物で、
その強い意志とひたむきさに感動してしまった。

 

 

漫画名台詞

 

この星のみなさん

僕らより遥かに若い文化を持つ宇宙人のみなさん!!

聞いて欲しい!!

僕らの文明は行き詰まりに来ているんです

どこで何がどう間違ったのか僕らには分からない

だがあなた方には再びこの道を歩まないで欲しいのです

お願いですみなさん

宇宙の弟たち・・・まだ若く幼い・・・

「宇宙人」より

最近、藤子F不二夫氏の短編集にはまっている。
特にSF作品の素晴らしさは他の漫画家の追随を許さないと思う。
その中でも個人的に気に入っているセリフ。
原始状態の星へ調査に訪れた宇宙飛行士が、
異星の未開人たちに泣きながら語りかける・・・。

 

 

歌の変遷

 

共通の一番

濡れた仔馬の たて髪を

撫でりゃ両手に 朝の露

 呼べば答えて めんこいぞ オーラ

駆けて行こかよ 丘の道

ハイドハイドウ 丘の道

 

戦後版ラスト

月が出た出た まんまるだ

仔馬のおへやも 明るいぞ

よい夢ごらんよ ねんねしな オーラ

あしたは朝から また遊ぼ

ハイドハイドウ また遊ぼ

 

戦前版ラスト

明日は市場か お別れか

 泣いちゃいけない 泣かないぞ

 軍馬になって 行く日には オーラ

 みんなで万歳 してやるぞ

ハイドハイドウ してやるぞ

 

全て「めんこい仔馬」より

僕の祖母がよく子守唄にうたってくれた思い出の一曲。
最近この歌に戦前版と戦後版があることを知った
個人的に戦前版はかなり切ないと思う。
あ、思い出のとか書きましたが、祖母は今でも至って元気です。

 

 

奪うことと愛すること

 

大切な人には限りなく優しく

そうで無い人には限りなく残酷になれれば

一人前だ。

「EDEN」より

 

人が人に、誰も傷つけることなく与えられるのは

精神的な愛だけだ。

人は何をも携えてこの世に来たらず。

もし具体的なものを与えたければ

誰かから奪うしかない。

出典不詳

「自分の家族を幸せに出来ない人間が世界平和を語るなんて」
という言葉を聞いた事があるが、勘違いも甚だしいと思う。
自分の家族を他人より幸せにしたいと願うからこそ
人は争い、奪い合い、憎みあう。

 

 

 

苦しき人生

 

人は生まれ、苦しみ、そして死ぬ。

モーム

 

我々は生まれるときに泣く 死ぬときにではない。

アルドリッチ

人生が苦みに満ちているというのは昔から言われること。
そして宗教的な話はともかく、純粋に根本論的には
苦しいのは生きているからなのだというのも、また通説だ。

 

政治について

 

ある土地に囲いをして

そこが自分のものだと主張することを思いつき

人がそれを安易に信じるほど単純で無い事を見出した人物が

政治社会の真の創立者であった。

ルソー

 

政治の本質とは 即ち権力である

ヴェーバー

政治は汚い。これは確かだと思う。
しかしそれを非難できる人間はどこにもいない。
結局のところ政治が汚いのは、
人間自身がきたないからなのだ。

 

 

映画にて

 

学校出てから14年

今じゃしがない査察官

北の端から南まで

ガサした会社は5万件

「マルサの女2」より

実を言えば僕は伊丹十三監督のファンである。
その中でも一番好きな作品「マルサの女」で
国税局査察官が唄うのがこの歌。
映画の創作なのか、実際ある歌なのかは知らない。

 

断固として

 

スパルタ人のゲラダースが、ある人から

「君の国では姦通者は一体どんな罰を受けるのかね?」

と尋ねられたので

「スパルタには姦通するヤツなんていないよ。」

と答えた。しかし

「もしいたらどうするんだ?」としつこく言うので

「タイゲトス山をまたいでエウロタス河の水を飲むような牛を弁償するのさ。」

質問者が怒って

「そんな馬鹿でかい牛がこの世にいるもんか。」

するとゲラダースは笑って

「だって君は、いない物の話をしてるんだろ。」

これまた頓智じみた話である。
しかし同時に
スパルタ人の自国に対する自信とプライドもうかがえて楽しい。

 

漫画名台詞

 

あんたに勝てないと思う 

僕の心に革命を

 

でもさ絵衣子 

これが僕なんだよ

 

「クーデタークラブ」より

個人的に好きな漫画の個人的に好きなセリフ。
恋をした相手のために自分を変えたいと願う言葉と
結局あるがまま受け入れてもらうしかないと決心したときの言葉
漫画らしい端的さと深刻さが気に入っている。

 

 

ああ無常

 

ゆく川の流れは絶えずして 

しかももとの水にはあらず

水のよどみに浮かぶ泡沫はかつ消えかつ結びて 

久しくとどまることなし

人の住家もまたかくの如し

昔ありし家はまれなり

或いは去年やけて今年作り 

或いは大家滅びて小家となる

住む人もこれに同じ

朝に死し、夕に生まるるならひ

ただ水の泡沫にぞ似たりける

知らず、生まれ死ぬる人

いづかたより来りて

いづかたへか去る

鴨長明

無常という観念はどうも東洋人独特のものらしい。
東洋人はどうも物事を「虚しがる」癖があるようだ。
まあ、それはともかく凄い名文だと思う。

 

 

自由というもの

 

私は孤独で自由だ。

しかし自由はどこか死に似ている。

サルトル

 

政治的自由は

飢えた人々を満足させない。

レーニン

自由である事が幸せであるとは限らない。
自由が必ずしも不自由より勝っているわけでもない。
自由では解決しない事柄はいくらでもある。
当然の事だが。

 

情けない逸話

 

中国は戦国時代のこと

晋が糾合した諸国の連合軍が、斉の領内に侵入してきた。

迎撃した斉軍は緒戦に敗れ

恐れをなした斉の霊公は都城へ逃げ込もうとする。

宰相の晏嬰は体勢さえ立て直せば勝機はあると、

霊公を引きとめたが、聞く耳を持たない。

晏嬰は必死に諫止するあまり、

おもわず霊公の服の袖を引き千切ってしまう。

怒って剣に手をかけた霊公に、晏嬰は

「国君がこう臆病では話にならない!」

と口走った。激怒した霊公、剣を抜いて振り上げたが

晏嬰は更に叫ぶ。

「私を殺す勇気があるなら、その勇気で敵とも戦ってください!!」

霊公はそれを聞いて、剣を鞘に戻すと苦笑いしながら言った。

「私はお前を殺す勇気など無い。だからこれ以上戦えとも言うな。」

なにやら頓智じみた会話が気に入っている。
霊公という人、言葉の切り返しは上手いが、
君主としては実に情けない人物である。

 

 

小噺二題

 

「兄貴、腕の悪い医者のことをどうして藪医者って言うんだい?」

「なんだ、そんな事もしらねえのか。

腕の悪い医者には普段、誰もよりつかねえだろ。

でも風邪が流行ると医者が足りなくなるから

仕方なしにお呼びがかかる。

かぜで動くから藪医者ってんだ。」

「へえ、なるほど。」

「藪医者よりダメなのを雀医者ってんだ。どうしてか分るか?」

「さあ、どうしてだい?」

「藪へ近づこう、近づこうとするから雀医者だ。

それよりまだ悪い医者を土手医者ってんだ。」

「あっ、分ったぜ兄貴、藪にもならないから土手医者だ!」

「分ってきたじゃねえか。

じゃあ始末に終えない最低の医者は紐医者ってんだが、

これはどうだ?」

「紐・・・?わかんねえな、どうしてだろ。」

「ものが紐だけに、かかると死んじまうのさ」

 

ある川にかかった丸木橋、

両端から渡り始めた二人の男が

真ん中で鉢合せしてしまいました。

橋は狭くてすれ違う事が出来ないので

「お前が戻って俺を先に通せ」とお互いに言いあい押し問答。

ところが片方の男が声を荒げた拍子に足を滑らせたので、

これは大変と、もう片方の男がとっさにその腕を掴みます。

話はここでおしまい。何故って、

はなすと落ちる。

上のほうは内容が微妙に分りにくいかも。
でもオチは納得できる・・・と思う。
下のはある意味実に馬鹿馬鹿しいが、
そこが小噺らしくていいと思う。

 

 

風が吹くと桶屋が儲かる

 

風が吹くと砂埃が立ち

それが目に入って視力の低下する人が続出する

目が悪くなると外へ出歩けなくなって暇になるので

手慰みに三味線を習う人が増え、三味線がよく売れる

三味線屋は材料の猫皮確保のため、野良猫を捕まえる

天敵の猫が減ってネズミが繁殖するが、

餌が足りなくなり、ご飯の匂いのする飯桶(おひつのこと)を齧る

駄目になる飯桶が続出、桶屋は繁盛する

「そんな事知ってら」なんて言わないで下さい・・・
一度語ってみたかったんです。
桶は実は洗濯桶で、齧られる理由は、
洗濯のりが染み付いているせいだという説も有力。

 

女性の美貌

 

美人、男にとって大抵の場合

目には極楽 心に地獄

財布の中は煉獄だ

フォントネル

 

立てば芍薬 座れば牡丹

歩く姿は百合の花

出典不詳

煉獄は西洋の地獄で炎の燃え盛っている場所。
財布が「火の車」というわけか。
下の伝統的な美人の例えと語呂が同じなのが面白い。
偏見だ!と怒る人も多そうだが。

 

芸術家魂

 

蚕が糸を紡ぎながら、だんだん死に近づいてゆくとしても

糸を紡がずにいられるでしょうか・・・?

ゲーテ

個人的にとても感動したコトバ。
「そーだよ、そーなんだよ!!」と
一人で芸術家ぶってみたり。

 

絶対権力

 

仮借なきリシュリュー 恐るべき枢機卿は

人を支配するというよりも粉砕した・・・

出典不詳

 

啼かぬなら 殺してしまえ ホトトギス

出典不詳

リシュリューはブルボン朝フランス最大の政治家。
下のは信長を風刺した江戸時代の有名な歌。
権力者の凄まじさを感じさせてくれる。
どっちも出典不詳なのは情けないが・・・。

 

オッペケペ音頭

 

権利幸福嫌いな人に 自由湯おば飲ませたい

おっぺけぺ♪ おっぺけぺ♪ おっぺけべっぽ べっぽっぽ♪

堅い裃かど取れて マントズボンに人力車

粋な束髪ボンネット 貴女に紳士のいでたちで

うわべ飾りは立派だが 政治の思想が欠乏だ

天地の真理が分らない 心に自由の種をまけ!

おっぺけぺ♪ おっぺけぺ♪ おっぺけべっぽ べっぽっぽ♪

明治時代の有名な?流行歌。
本当はもっと前後に詞があり、上は2番のみ。
自由民権運動の宣伝ソングで、自由湯→じゆうとう→自由党となる。
中学の部活の合宿でこれを歌ったら 何故かやたらウけた。

 

強気な人

 

ヤルタ会談出席のため合衆国を出発するとき

ルーズヴェルト大統領は既に酷く健康を害していた。

「あの手強いチャーチルやスターリンと渡り合わなきゃならないのに・・・」

と周囲の人々が心配する事しきりなので、

ルーズヴェルトは苦笑いして

「私だって手強いんだから

スターリンやチャーチルに同情する者も

たまには居てよさそうなもんだけどね。」

個人的にこの強気さは政治家として偉大だと思う。
ただ根拠も無く強気な政治家も問題だが。

 

翻訳家の苦労

 

明治初期に出版された化学書の元素名記載

C→すみね

O→すいね

N→むせびね

「すみね」、「すいね」はまあ普通だが
「むせびね」は笑える。「窒素」は窒息の窒だけに
息が詰まってむせぶという事か・・・

 

個人的名言 死ぬ事について

 

明日は、明日こそは、

人はそう思い続ける

その明日が彼を墓場へ送り込むその日まで

ツルゲーネフ

 

親孝行 したい時には親はなし

さりとて墓に布団はきせられず

出典不詳

人がいつか必ず死ぬのは
この世で最も確実な事象の一つ。
そればっかり考えてはやっていけないが
考えてしまう時があるのも事実。

 

辞世二首

 

露と落ち 露と消えぬる我が身かな 

浪花のことは夢のまた夢

秀吉

 

旅に病んで 夢は枯れ野を駆け廻る

芭蕉

「死ぬにあたって詠む」というコンセプト上
今までの人生と思い残した願望がそのまま出ていて
なかなか含蓄があると思う。
秀吉の歌に関しては大分前に作っておいたらしいが。

 

かっこよき日本語

 

武道に於いては諸人の許せし英傑なり

始め西京にあって壬生組の浪士なりしが

慶応四年春 

下向して東府の近郷にしばしば跋扈し勇名を轟かす

就中甲府にて事を図れども小勢にて果たさず

のち流山に囲まれ板橋の陣営にて

庚申塚の露と消えたり

「劇画 近藤勇」より

当時の絵入り新聞に載った記事らしい。
近藤勇の活躍を実に端的に要約している。
文語調のかっこよさを強く感じさせてくれる一文。

 

替え歌

 

赤いリンゴの 露店の前で

黙って見ている 青い顔

リンゴの値段は知らないけれど

リンゴの美味さは よくわかる

リンゴ高いや 高いやリンゴ

かの「リンゴの唄」の替え歌である。
終戦直後の食料難の様子が伝わってきて、
いかにもな感じなのが気に入っている。

 

落語のサゲ 二題

 

ある大店の番頭さん、普段は大真面目な堅物ですが

実は隠れてこっそり芸者遊びなぞをしております。

ある春の日、例によって芸者を上げ、屋形船で花見に行きました。

始めは知り合いにでも遭うと困るので舟を出ないのですが

酒に酔った勢いと芸者に誘われたのとで、思わず陸へ上がってしまいます。

ところがそこで店の旦那と鉢合わせ。旦那に声をかけられた番頭さんは

「お久しぶりです、ご無沙汰しておりました」

などと別人のような事を言って逃げ帰ります。

その晩に呼び出された番頭さん、

店を追い出されやしないか戦々恐々と旦那のところへ行きます。

ところが旦那の口から出たのは、

「帳簿を調べたが、ちゃんと自分の甲斐性で遊んでいる。

店の仕事も疎かになっていない。お前は堅物なのが玉に瑕だと思っていたが

きっちり仕事をこなした上で遊びを覚えたのなら喜ばしいくらいだ。」

という寛大な言葉。番頭さんが感激していると、旦那、

「しかし、一つわからんことがある。私とお前は毎日店で会ってるのに、

どうして今日『ご無沙汰しております』なんぞといったんだ?」

「はあ、その・・・ここで会ったが百年目だと思いまして・・・」

 

ある質屋の三番蔵に幽霊が出ると噂が立ち

旦那から番頭さんが真偽を確かめるように言われます。

怖がりの番頭さん、力自慢の熊さんに助っ人を頼みますが、

これがまた物の怪の類はからっきしだめ。

酒と料理で怖いのをごまかしごまかし二人で見張っておりますと

誰もいない蔵の中で明かりがつき、物音が。

様子を見に来た旦那さん、二人が腰を抜かしておりますので

自分が先頭に立って蔵を見に行きます。

なかでは帯と羽織が相撲をとっていたり、まさしく物の怪。

三人が驚いて見ていると、箱の中から掛け軸が勝手に出てきて

スルスルと目の前に立ち上がります。

「あれは角の時平、藤原さんとこから預かってる

天神さん(菅道真)の掛け軸だな・・・。」

と旦那。すると絵姿の道真公が言葉を発するではありませんか。

「そちが当家の主なるか?質置きし主にとく利上げせよと伝えかし。

どうやらまた、流されそうじゃ・・・」

それぞれ「百年目」と「質屋蔵」のあらすじ。むちゃくちゃ「粗」だが。
個人的に凄く粋で上手いサゲ(オチ)だと思うのだが
現在では死語になりつつある言葉がキーワードになっているので、
分らない人には分らない。古典芸能の悲しさであろうか。

 

個人的名言 青春について

 

青春時代の真ん中は 道迷っているばかり

青春時代の真ん中は 胸に棘刺すことばかり

「青春時代」より

 

歓楽極まりて哀情多し

少壮幾時ぞ老いをいかんせん

漢の武帝

僕自身、年齢的に見れば
まさしく青春時代の真っ只中に居るはずなのだが
うーん・・・

 

個人的名ゼリフ

 

「どこから来たのか?」

「昨日の方から来た。」

「どこへ行くつもりなのか?」

「明日へ行くのだ。」

 

百姓は百の作物ば作る それだがらこそ

んだ、百ショーほど素敵な商売は無え♪

「吉里吉里人」より(前後とも)

この珍小説を14歳の頃読んで以来
何故かこの二つのセリフが鮮烈に頭に残っている。
後の方は「ショーほど素敵な商売はない」の替え歌らしいが
僕は元歌を未だに知らなかったりする。

 

小噺二題

 

「あんたっ!もう年の暮れだよ!一体どうするつもりだいっ!!」

「騒々しいなァ、なんだってんだ!?」

「どうもこうもないよっ!お米は切れちゃう、お醤油は切れちゃう

お味噌は切れちゃう、お酒は切れちゃう!!」

「なんだ辛気臭えなァ、なにか切れてねえ物ァねえのか?」

「包丁が切れないよっ!!」

 

「なんやお前、夜中に箒振り回して、何やっとんや?」

「あ、おとっつぁん、空のお星さんがあんまり綺麗やから、

ニ・三個掃き落として拾お思て・・・。」

「何をアホな事言うとんや。ギンナンやないぞ。

なんぼ箒で叩いたかて落ちてくるかい。」

「なんや、そうか・・・。ほんならお星さんて、どないしたら取れるん?」

「アホ、取れるわけないやろ。」

「なんで?」

「あらお前、雨の降る穴や。」

どちらも落語の枕としては定番。
前の方はかなり現実的、後の方は結構メルヘンな話だと思う。

 

個人的名言 貧困について

 

貧乏はね・・・、罪悪だと思いましたよ。

「プロジェクトX」より

 

倉廩実ちて礼節を知り 衣食足りて栄辱を知る

管仲

本当の貧困というものが日本から失われて久しい。
「自業自得」な人を除けば、
本当の意味での餓死や野垂れ死にする人は滅多にいない。
その事が、日本人をとりわけ傲慢で無責任にしていると思う。

 

狂歌二題

 

もちゃつかぬ 家が餅搗く年の暮れ

もちゃつく家は餅搗かんなり

 

貧乏を すれどこの家に風情あり

質の流れに借金の山

名作落語「掛取り」に登場するうち気に入ってるもの。
「もちゃつく」とはゴタつく、もめるという意味らしい。
「質流れ」というコトバも最近余り聞かない。
「山・流れ」で風流の代名詞である山水になっているのだが、
説明されるまで気がつかなかった。

 

もっともな逸話

 

シュバイツァー博士がアフリカの人食い人種の村にいた時

ヨーロッパで起こっている戦争について村人に話をした。

「それで、10人くらい殺されるのかね?」

ある老人が訊ねるので

「いやいや、もっともっと、数えきれん位沢山死ぬんだよ。」

すると老人、首をかしげて

「あんたら白人は人肉を食べないのに

どうしてそんな無駄なことをするんだ?」

結構身につまされるコトバ。
戦争で人を殺すのは当然で、
人肉をたべるために殺すのは罪だというのは
やはり少々説得力に欠けている。

 

 

俳句二首

 

叩かれて 昼の蚊を吐く 木魚かな

             漱石

 

金亀子(こがねむし) 擲つ闇の 深さかな

             虚子

明治の文人は洒落のある人が多い。
時代が近いせいか感覚も重なる気がする。

 

勇ましき戦時中の歌

 

貴様と俺とは、同期の桜

同じ兵学校の 庭に咲く

咲いた花なら 散るのは覚悟

見事散りましょ 国のため

貴様と俺とは 同期の桜

離れ離れに 散ろうとも 

花の都の 靖国神社

春の梢に 咲いて逢おう

 

海ゆかば 水漬くかばね

山ゆかば 草生すかばね

大君の 辺にこそ死なめ

かえりみはせじ

勇ましい、かっこいい、そして怖い。
こんなの学校で習ってたら、
そりゃなんとなく死ななきゃならん気にもなるわな。
後の方は大伴家持作詞。昔の人も凄かった。

 

漢詩名訳

 

コノサカヅキヲ受ケテクレ

ドウゾナミナミツガシテオクレ

ハナニアラシノタトヘモアルゾ

「サヨナラ」ダケガ人生ダ

井伏鱒二

 

山また山 鳥はかけらず

道また道 人かげもなし

ひとり舟 蓑笠の翁

ひとり釣る 大河の雪

土岐善麿

それぞれ于武陵の「歓酒」、柳宗元の「江雪」の訳。
見事としか言いようが無い。
ちなみに後の方の「翁」は「おじ」と読まないと字数が合わない。

 

冗談らしきもの

 

死んで花実が咲くならば

お寺の庭は 花盛り

テレビでやってて一人でうけてしまった。
「死んで花実が咲くものか」という言い回しが死語になりつつある今
洒落としての価値は余り高くないと思うが。

 

個人的名言 権利について

 

人権?概念は理解できるけど

見たことは無いわね。

「攻殻機動隊」より

 

権利は人間に生来備わっているはずだと?

勘違いもはなはだしい!

権利はあくまで人間が創りだした概念であり

それ自体にはなんの実体性も拘束力もない!

だからこそ人間は権利を自らの手で確立し、守らなければならないのだ!!

出典不詳

最近権利、こと人権に関しては、
あまりにも拡大解釈しすぎた理論を振り回す人が多い。
人には生きる権利があるが、殺された人は権利があっても命は無い。
あくまでそういうもんである。

 

小噺二題

 

ある新婚夫婦が仲良く布団に入っておりました。

ところが若奥さん、昼間に芋でも食べすぎたのか

布団の中で屁をこいてしまいます。

まだ初々しい若奥さんは

横にいる旦那さんが屁に気づいたのかどうか

気になってしかたありません。

おもわず

「あなた、気がつきました?」

「ン?なんのことだ?」

「あ、いえ・・・」

気がついて無いらしいと思った若奥さん、誤魔化そうとして

「いえ、あの、その、いま地震があったような気がしたもんですから」

「地震!?本当か?」

「さっき揺れた様でしたけど・・・」

それを聞いた旦那さん

「さっき!?そりゃ屁の後か?先か?」

 

ある日、年頃の青年が親に黙って

家の二階に恋人を連れ込みました。

その晩二人がどうしていたかは想像にお任せするとして

次の朝、彼は親に不審がられないよう、

いつもの時間に一階へご飯を食べに降ります。

ところが食事中、突然父親が

「なにやら昨日の夜中に、天井がガタガタギシギシいってたが

一体なんだったんだ?」

彼はうろたえるのを隠して

「はァ、じ、地震でもあったんじゃないですかね?」

「ふーん、そうか、地震か・・・」

そのまま話は終わったので、上手く誤魔化せたと思い

食事を終えて彼が二階へ戻ろうとすると、父親が

「おい!二階の地震にも朝飯持って行ってやれ!」

桂米朝がやってた落語の枕。
2つ目の話の父親はなかなか粋なオッサンだと思う。

 

 

 

 

TOP

 

過払い金の回収ならこちら 生命保険の切り替えはココ 低金利でお得なローン探し
[PR] | ホスピス家事代行松戸高円寺亀戸六本木中国SEO対策消費者金融車 買取テンプレート沖縄旅行免許合宿二輪引越しプレゼントゴルフ会員権留学レーシックマッサージFX投資信託くりっく365アフィリエイトFXホームページ制作デイトレードハワイ旅行タイバンコクハワイ レンタカーベスト ハワイ ホテル レーツバリ島Hawaii hotelsHawaii Activitiesbhhrハワイホテルテキスト広告
【運営会社「パラダイムシフト」サービス】 ハワイ現地オプショナルツアーリラックマ) - ビジネスクラス航空券 - 格安航空券(1) - 格安航空券(2) - 海外ホテル - 韓国旅行 - タイムシェア - ホテル 予約
無料ホームページ - 携帯ホームページ - 無料ホームページ作成 - レンタルサーバー - ブログ - ヴィラ - ハワイ コンドミニアム - バリ島 ホテル - プーケット ホテル - 海外旅行 - 格安国際電話 - レップチェッカー - ホノルルマラソン - サイトパトロール - 誹謗中傷 - 学校裏サイト監視 - デルタ航空 マイレージ