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のびのびになっていたワイキキのホテルルームの所有権を移転するための書類が届いた。多くの書類の中には、米国大使館の領事か公証役場の公証人の証明を必要とする書類も2通あった。サインしたのが僕であり僕以外の人がサインしたのではないことを証明してもらうためだ。ハワイ州内でサインすれば、そんなことをする必要はない。ハワイ州内であればファックスでもOKだった。最後に買ったハワイ島の家の場合は、ワイキキのホテルに1週間滞在中、書類をファックスで送ってもらい。サインしてファックスで送り返しただけで済んだ。
それ以外の不動産を買った時はいつも赤坂の米国大使館に出向き、領事の公証をもらっていたが、今回は公証役場を利用することにした。米国大使館の公証してもらえる時間が平日の午前中に限られているため、時間内に到着するのが困難だと感じたからだ。初めて公証してもらいに行ったころは水曜日の午前中だけだった。それでも当時は自宅から新橋までの通勤定期券があったので気軽に大使館まで行くことができた。
公証役場の公証人に公証してもらう場合はアポスティーユなるものを付けてもらわなくてはならないようだ。インターネットで公証役場を調べると、成田が自動車で行くのに一番便利なような気がしたので、書類が届いた日の午後に成田に行ってみた。この書類の宛先は引越しする前の住所になっていたため、宅配便にもかかわらず、発送から1週間以上経っていた。しかも届いたのが、金曜日だった。急いで駆けつけた成田の公証役場では千葉県内の公証役場ではアポスティーユは付けられないと言われた。東京都内の公証役場ならできるとも言われ、公証役場のリストをくれた。
公証役場は土日祝日が休みなので、月曜日に行く以外に仕方がなかった。京成電鉄の沿線にある都内の公証役場を探し、電話してアポスティーユを付けてもらえることを確認した。ハワイの不動産業者には返送が月曜日になることを電子メールで伝えた。
月曜日の朝よく利用している成田駅の近くのスーパーの駐車場に車を止めて、成田駅から電車に乗り、立石駅で降りた。駅前にある公証役場に到着したのは、11時をかなり過ぎていた。公証人はしばらく書類を眺めていた。後で聞いたことだが、こういう書類を取り扱ったのは初めてのようだった。アポスティーユを付けた書類だと、先方で受け付けてくれないことがあるという協会の通達がきているのをしきりに気にしていたようだった。結局アポスティーユなしの証明書を作成して、それを外務省で証明してもらうことになった。
2通分2万3000円を払った。いままでは領事の公証には50ドル払うだけだった。それに僕がいつも買い手だったせいか、1通の公証で済んだ。
大門駅近くの外務省仮庁舎別館はすぐに見つかった。5階の証明班の入り口で番号札を取り、申請書に記入して番号を呼ばれるのを待った。証明するのに1日かかるようだった。受け取りは明日の9時からという張り紙があった。また来なくてはならないのかとちょっとがっかりした。自分の番号が呼ばれたので、申請書と書類を受付の女性に渡した。彼女はこれでは証明できないと言い、奥に確認しに行った。奥から出てきた彼女は再度これでは証明できないと言った。都内と神奈川の公証役場ならどこでもアポスティーユは付けてもらえるので、作成しなおしてもらった方がいいと忠告してくれた。
外務省の公衆電話を使って、証明書を作成してくれた公証人に電話して事情を説明した。初めは納得できないようだったが、僕の外務省に聞いて欲しいという要望を聞き入れてくれた。また電車に乗って立石駅前の公証役場に戻った。
そこにはすでにアポスティーユの付いた証明書2通が出来上がっていた。公証人は通達を出した協会にも確認していたようだった。通達がすでに無効になっているのに、無効にする通達がきていないことに憤慨していた。女性事務員が元の証明書を取り外し新しく作った証明書を登記用書類にホッチキスで止めてくれた。
成田から自動車で帰宅途中に郵便局に立ち寄った。ちょうど午後4時だった。EMSという国際スピード郵便で返送した。料金は1200円だった。
連邦11%、州5%の税金や手数料などを差し引くと、手取り9万5000ドルぐらいになるようだ。お金はホノルルにある僕の銀行口座に振り込まれることになっている。
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