ハワイ島てんやわんの楽園生活

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★食用カタツムリがPoiの原料タロに被害を与える

 ハワイではタロという植物から作るPoiという伝統的食材が品薄になっているようだ。ハワイ島のスーパーからはすでにPoiは姿を消してしまったようだ。高校生が卒業する6月にはPoiを使った料理が欠かせないようで、Poiを求める人が多くなるようだ。PoiはKTAの魚売り場の近くでいつも見かけた。Poiという表示がある透明なビニール袋に入ったものが細長い台の上にたくさん置いてあった。中身は赤みがかったものだ。でんぷんなので粉なのだろうが、外から見る限り乾燥した粉のようには見えなかった。一度も買ったことがないので、よく分からない。片栗粉のようなものであろう。次回滞在時には買ってみよう。

 なぜ品薄になったのか。新聞には面白い説明がしてあった。以前食用にアップルスネイルというカタツムリがハワイに輸入されたらしい。タロの田んぼで、小さなりんごの大きさにまで成長するというそのカタツムリを養殖したそうだ。アップルスネイルは1組のつがいが1年で2800万匹に増殖するそうだ。その結果Poiを作るタロの球茎や茎がアップルスネイルにかじられるようになったらしい。かじられたタロは成長が悪くなり、病気にもかかりやすいそうだ。そうしてタロの球茎が大きくならなくなったようだ。正常な球茎に比べ数分の1しかない球茎からは上質のPoiはできないようだ。

 アップルスネイルがレストランに高値で売ることができれば良かったのだが、需要をはるかに上回る供給で、価格も低迷したようだ。しかもそのカタツムリを島外に輸出することは法律で禁止されている。タロ生産農家はアップルスネイルを退治する必要に迫られることになる。アヒルを田んぼに放って退治しようとした農家もあった。初めのうちはうまくいったが、アヒルが野良犬に次々と食い殺される事態になったようだ。野良犬対策をしないかぎり、この方法も成功しないようだ。

 アップルスネイルの驚くべき繁殖力で、しばらくの間伝統食品Poiが食べられなくなってしまうかもしれない。副業に食用カタツムリを養殖しようとしたことが、あだになったようだ。似たようなことは日本でも起こりうる。繁殖力の強いものを持ち込むときは用心が必要だ。ブラックバスとかカミツキガメなどの動物や外来種の雑草の例もある。 

続く

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